『NOëL NOT DiGITAL』は、1996年7月26日にパイオニアLDCからPlayStation向けに発売された「アタッチメント・ソフト(接触型・愛着育成ソフト)」と銘打たれた恋愛シミュレーションゲームです。高性能ネットワークが普及した近未来を舞台に、プレイヤーが主人公となり、夏の海辺で出会った3人の少女とテレビ電話を通じて交流し、親密度を高めていくのが目的です。ゲームは主にオンラインでの会話シーンとムービーメールを軸に進行します。ヒロインはフルアニメ・フルボイスで会話しますが、文字表示はなく、提示されるキーワード(会話ボール)を選択して会話を進めます。会話は基本的にリアルタイムで進行し、ヒロインとの電話は時間帯によって反応が異なり、不適切な時間帯にかけると怒られたり、ゲームオーバーになることもあります。制作当時、ゲーム機の性能に合わせ、少量のデータで自然な会話を実現する人工無脳を採用し、その技術は研究機関からも注目されました。キャラクターデザイン・作画監督は阿部恒、アニメーション制作はマッドハウスが担当し、総セル画枚数は約6,000枚、音声データは合計で10時間を超えます。2009年にはゲームアーカイブスでも配信されました。